謝辞(Acknowledgements)について

謝辞(Acknowledgements)には、論文作成(研究の進行)にあたり
指導・協力・支援・貢献してくれた団体や個人の名を挙げ、過不足なく
謝辞を記述する。
具体的にはアイデアやデータの提供であったり、アドバイスであったり、
或いは議論や検討を行ってくれた方、費用面で支援してくれた方なども
含まれ、範囲は思いのほか広い。

また、謝辞には「挙げた団体・人物への謝意を表す」という役割の他に、
「謝辞にある名前が論文の信頼性にも影響を与える」という側面もあり、
簡単そうにみえて非常に神経を使う項目であると心得よう。

例えば「謝辞に名が挙がる=論文に貢献した=論文の内容を是認した」
という事にもなるので、権威ある方が貢献していれば信頼性もあがるし、
逆に内容が稚拙なら、名を挙げられることを良しとしないかも知れない。

よって、学位論文ならそう気を遣うこともないが、学術論文では謝辞に
挙げる名前にも、本人への事前承諾を含め、細やかな気配りが必要になる。

• アイデアやデータなどを提供してくれた方への謝辞を書く。
• 研究の協力や、議論、検討、アドバイスをしてくれた方への謝辞。
• 共同研究などチームの論文であれば、所属やリーダーへの謝辞。
• 所属先以外の研究所や機関を利用していればその機関への謝辞。
• 研究費用の負担者に対する謝辞。(絶対に忘れてはならない!)

卒論など学位論文の場合には、謝辞そのものが余り重要視されていない
ケースも多いが、学術論文での抜け漏れは致命的であると心得よう。