目次(Contents)について

目次(Contents)は、改めて説明するまでもなく、論文で述べる内容が
何に関して、どのページで記述しているかを示す案内板である。

ただし「各章の開始ページが分かればそれで良い」と考えることなく、
「各章の見出しの文字を繋げて読むだけで論文の内容が分かる」ように
読者への配慮、論文で記す論理的展開が一覧で分かるような階層表示を
心がけると、論文全体の印象にぐっと説得力を備えることができる。

また、作成タイミングは人それぞれだが、個人的には「本文の執筆前」を
強くお勧めする。なぜなら、目次とは読者への案内板である前に、自分の
脳内を整理した論文全体の「展開図」でもあるからだ。
先に展開図を作成しておけば、いつでも論点の確認が可能であり、本文の
作成中に論点がずれたり迷ったりする心配がなく、本文も「書きやすい所
から書き始められる」というメリットを生む。また、初心者にありがちな
「論理の飛躍」を防ぐ効果もある。

• 目次は、読者への案内板であると同時に、論文の展開図である。
• 目次を先に作ると、本文は好きなところから書き始められる。
• 各章の見出しを繋げて読めば論理的な展開が分かるようにする。
• 一つの項目では一つの論点にのみ触れる。

※学術論文では目次を不要とする場合も多いので、主に学位論文を
対象とした項目かもしれない。なお、学術論文は索引(keyword)を
要することも多い。