題名(Title)について

題名(タイトル)については、特に難しいことはないだろう。
論文の研究テーマそのものである「何の研究であるのか」が分かるよう、
読者に対して研究内容が適切に伝わるようなタイトルを考える。

とはいえ、不慣れなうちは漠然と考えても中々決まらないかも知れない。
そこで代表的なコツとして、以下のような点を意識すると良い。
(時代と共に好まれる形や傾向は多少変わるが、大原則は変わらない)

• 何についての研究なのかが明確である。
• 独自の着眼点であることが伝わる。
• 範囲を限定する言葉で長くなりすぎないようにする。
• 自明な事柄をさす言葉は極力省く。

他にも色々とあるかと思うが、大原則として覚えておくべきは、
「不要な語を限界まで省く」ということ。

論文の構成としては最も冒頭にくるのが題名ではあるが、
考え方として、題名は研究内容の全てを総括したところにあり、
論文の「要約」をさらに要約して最も短い言葉にしたものである。

現実的には、題名は早い段階で決めなければいけないことも多いが
だからこそ研究テーマは慎重に選ばなければならないといえる。