序論(Introduction)について

序論(Introduction)は、他に「緒言」や「はじめに」等の呼び方や
付け方、或いは「目的・対象・方法・結果・考察」など、章の分け方から
異なる場合もあるが、基本的にまとめ方のポイントは一緒である。

どんな論文も本文自体は「序論・本論・結論」で構成されている。
序論は「本論への導入部」となり、読者がすんなり本論に入れるよう、
「本論への理解を助けるための文章」であると覚えておくと良い。

• 序論は「簡単に分かりやすく」まとめ、詳述は避ける。
• 研究する課題の関連研究や背景に触れ、問題提起を行う。
• 先行研究との違い、新規性や独自性を明らかにする。
• 支持あるいは反論となる他人の研究があるなら言及する。
• 仮説の提唱や、実験・調査の方法も簡潔に記載する。
• 自身の研究の意義、位置付けを行い、研究の目的を明確にする。
• 次章以降の構成と各章の位置付けなどを明確に記載する。

なお、間違えてはならないのが、「分かりやすい」ということは、
決して「細かく説明してある」とイコールではないという事である。

また、読者の興味はあくまでも論文が示す「新しい理論」であるから、
当該研究に対する個人的な動機や経緯などの詳述はしない。
更にいえば「読者はその分野の専門家である」点を念頭に置くと良い。