本論(Results)について

本論(Results)では、「結果」とするのが最も分かりやすいと思うが、
前項で読者に開示した方法に基づき、実際に行った実験や調査、分析、
計算などの内容と結果について「ありのまま」に記述する。

また、実際には様々な実験や分析を行っておりデータも膨大になるかも
知れないが、本論で記述するのは「主要な結果」のみで良い。
これは、都合の良い結果だけを抜き出すという意味ではなく、例えば、
繰り返し行ったような検証であれば、平均値のみを図表にするなどして
データの「明快さ」や「分量」などの工夫を行い、極力簡潔にまとめる
という意味である。

• 主観を入れず、客観に徹して叙述し、解釈や意見は書かない。
• 調査・実験・分析等の結果であり、論文の結論ではない。
• 研究で得られた結果、データ、事実を、ありのままに記す。
• 発見したことは、明確な言葉で、論理的に順序立てて記述する。
• 先行研究の論理を覆す結果や、予想外の結果は強調する。
• 適切な対照実験による反証の不要性を示す結果も入れる。
• 図表等は効果的かつ簡潔に示せる方法を選択し無駄に増やさない。

最も気を付けるべきは、「結果」と「考察」を混同しないことである。
また、本論には載せるほどではないプログラムや単純なデータ群などが
その他にもある場合は、論文末の付録につけると良い。